ノンケからゲイになってしまうboyさん
長い間ウリセンで働いていると色々なboyさんに会います。
その中でも”ノンケからゲイになってしまったboyさん”のお話をしたいと思います。
新人で入ってきたK君
ちょうど一年位働いていた時に入店してきたboyさんで、名前はK君というboyさんでした。
タイプが僕とかぶるので同じお客さんに付いたとかって話をしてました。
タイプ(系統)ですが、二丁目の中には色々なタイプのboyさんがいます。
ガチムチ系・・・スポーツを本気でやっていて体がしっかりできていて体が大きなboyさん
筋金系・・・体が締まっていて、程よくシックスパックがあるスリム系のboyさ
ホスト系・・・今時なホストっぽい感じの子で、ギャル男風な感じ
ジャニ系・・・ジャニーズ系の綺麗な顔をしているboyさん
ざっくりboyさんのタイプ分けするとこんな感じです。
k君を指名した後日に自分を指名するお客さんもいるのですが、その時に比較されたりする事があって、聞いてもいないK君の話をしてくるお客さんもいました。
よく比較されてた子で長くお店にいたので、覚えていたのですが、自分がお店を辞めて4年後位にまた自分が二丁目に戻った時にそのお店にはK君の姿はありませんでした。
そこまで仲が良かったわけではないので、気にもしていませんでした。
久しぶりの再会
二丁目に再び戻ってきて、3か月位経った頃によく来てくれるお客さんが出来るようになり、指名された時に外に飲みに行こうとなり、飲みに行きました。
普段は二丁目内のゲイバーで飲むことが多いのですが、その日は「オカマバ―に行こう!!」となりオカマバーへ行きました。
オカマバーとはドラッグクイーン(女装した男性)がショーや接客してくれるお店です。(ニューハーフの方もいます。)
お店に着いて、お客さんと話しながらお酒を飲んでいると目の前で接客してくれている人を見たら「あれ?どこかで見たような顔だなー。」と思いました。
話してて声を聞いていると確信に変わりました。
僕「もしかして○○ってお店で働いてました?」
接客してくれてる人「働いてましたよ。」
僕「名前ってK君って名前ですか?」
接客してくれてる人「そうです。○○さんですよね?」
という具合に再会しました。
話していくと、当時入店したときはノンケだったみたいで、働いていくうちに男の人を好きになっていったそうです。
お店によってはノンケ専門店というイメージのお店もあるためゲイってことを隠しながら働く子もいるみたいです。
別なゲイバーに行ったときにも昔一緒に働いていた男っぽいイケメンのboyさんがいたのですが、その子もゲイだったというのを聞いてびっくりしました。
見かけや行動では判断がつきにくい人もいるってことですね。
ウリセンboyが選ぶ楽しいけど大変なこと
お客さんによって遊び方が違うという風に前のブログでもお話ししたようにお客さんの種類も様々で、とにかく性欲を処理したい・お酒を飲んで楽しみたい・そばにいるだけでいい・お付き合いで指名したなど利用する理由は様々です。
今回お話しするのは、お酒を飲むお客さんについてお話ししたいと思います。
ウリセンboyが大変だと思うお客さん
boyさんによってはお酒が飲めない・指名中は飲まないと眠れない・飲むことが好きなど、いろんなタイプのboyさんがいます。
僕の場合は指名中はお酒を飲んだ後は寝つきがいいので、出来れば飲みにつれていってほしいと思っていました。
シラフだとなんとなーく気まずいし、時間も余るから少しでも飲んでる時間が多い方が早く時間が過ぎる気がするので、飲みにつれていってほしいなと思ってました。
僕の場合はウリセン一本で生活していたため、飲みすぎた日でも夕方に起きても朝に起きても変わらないため問題ありませんでした。
僕がboy時代に実際いたお客さんですが、夜10時から泊まり指名をもらい一緒に外に出ることに。
お客さんは飲むのが好きなお客さんだったので、新宿二丁目で飲むことになりました。
そこからが地獄でした。
今までそれが最初で最後でしたが、夜10時にお店を出て、指名が終わる朝10時までずーっと飲み続けるというものでした。
大体のお客さんはどんなに長くても朝7時までにはホテルに行って寝れるというパターンでしたが、そのお客さんの場合は3件くらいのお店で朝10時まで飲み続けるはめに。
どんなにお酒が好きなboyさんでも朝10時まで飲み続けたらへろへろになります。
絡みがなかったのでありがたいけれど、次の日は丸一日つぶれてしまいました。
事前に言ってもらえればお酒をセーブせずに全開で飲みに付き合えますが、そういうお客さんは珍しいタイプなので、泊まり指名でその後のことも考えてしまうので、事前に言ってほしかったなと思いました。
お客さんの目的がわかればこっちも気持ちの準備ができるので、そういう遊び方ができるお客さんは同姓として尊敬できる存在になれるなと思います。
ウリセンboyとの遊び方
指名したboyと他のウリセンに行く意味
泊まり指名を受けた後にまっすぐホテルや自宅に行くお客さんもいれば、飲みに連れて行ってくれるお客さんもいたり様々です。
行くお店はレストランやゲイバーと色々な所に行ける機会があります。
入店当初に疑問に思っていたことがありました。
それは他のウリセンに行くことです。
「このお客さんは飲みに行く行きつけが少ないから行くんだろうな」と思っていたのですが、実は違うことに後で気づきました。
boyさんを恋人と考えてくれる人もいれば、性欲を処理するために利用したり、アクセサリーとして使う人もいます。
最後のアクセサリーというのは表現が良くありませんが、目立つためにおしゃれをするわけではなく良い男を連れて歩くことで、目立ちたいお客さんがいるので、感覚的にはアクセサリーというイメージに近いのかなと思います。
他のウリセンにboyさんと行く意味は「私はこんなにいい男を連れてるのよ。」という感覚らしいです。
他のウリセンに行くお客さんすべてがそうとは限りませんが、こういう遊び方をする人もいるのです。
楽しみ方は人それぞれという事ですね。
ウリセンで働くメリット・デメリット
実際に働いてみてメリット・デメリットがあったので、個人的にまとめてみました。
「稼げることくらいだけでしょ?」と思われがちですが、お金以外でも働くメリットはあるから長く働くboyさんもいるのです。
メリット・デメリットを比較して、検討してみるのもありかなと思います。
ウリセンのお店の種類
ウリセンには《飲み屋型》と《出張型》2種類がメインです。(それ以外のタイプは見た事がないです。)
店舗型
お客さんが来店して、boyさんをお客さんが直接見て決めるお店。
酔った勢いで指名してくれる気前のいいお客さんもいるので、美味しい思いが出来たいする事もあります。
働き始めたばかりの頃は、お客さんに顔を覚えてもらわないと稼げなので、最初は出勤をたくさんしないと稼げない事もあります。
出張型
お客さんがHP上でboyさんの写真を見て選ぶので、お店によっては、自宅からお客さんのとこに直行してもいいというお店もあるので、時間のない方にはオススメ。
15年くらい前は店舗型が主流で、昔ながらのお客さんは店舗型にしか行かないなど、恥ずかしいからお店に行きたくないなどお客さんがばらけているので、自分の雰囲気に合いそうなお店でいいと思います。
(お店によっては全くお客さんが入らないお店もあるので、事前に調べてお店を探してください。)
ウリセン働くメリット
お金持ち・社会的に成功している人に出会える
一番のメリットは就職して働いていてもなかなか仲良くなれないようなある程度お金に余裕のある人がお客さんとして来るので、同年代の子達よりも経験値は増えます。
中にはそのまま気に入られて、お客さんの会社働く事になったboyさんもいます。
Wワーク・副業OK
昼は会社勤めして夜はお店に出勤してくるというタフな人もいました。
泊まり指名でも翌日の仕事に影響ない範囲でここまで働けます。というのを出勤時にマネージャーに伝えれば、自分のペースで働けます。
同年代の友達ができる
男しかいない環境のため、話す内容は大体女の子の話ばっかりです。
ノルマ・罰金・上下関係がないので、働きやすい環境だと思います。
自分よりも前からいるから簡単な敬語を使う事さえ守れば、楽しく働けると思います。
お酒は飲まなくてもOK
店舗型・出張型ともにお客さんとご飯や飲みに行ったりある機会がありますが、飲みたい人は飲む、飲めない人は飲まないで問題ないと思います。
新宿という場所柄「ホストに行ったほうがいいんじゃないかな?と思うようなイケメンがいますが、酒が飲めないからこっちに来たというboyさんもいたので、飲めなくても気にせず働けます。
ウリセンで働くデメリット
働いていく上ではいい事も悪い事もあります。
僕がデメリットと感じた部分を書いています。
性病の危険性
どんない気を付けていても一番リスクのある仕事です。
運良く性病はなりませんでしたが、周りでは何人か性病にかかった人もいました。
対処は早めにする事を心がけましょう。
トラブルに巻き込まれる
お酒が入ると性格が変わるようなお客さん・boyさんもいるので、大きいものから小さいものまで沢山のトラブルがあります。
お酒の飲み過ぎには注意したいですね。
ぱっと思いついた限りだとこんな感じです。
他にも色々とありますが、大きく分けてしまうと上記が大きなものだと思います。
どんな仕事でもメリット・デメリットはつきものなので、合う合わないは人それぞれなので、他の仕事と比較しながら考えてみるのもありではないでしょうか?
気に入られたいならセクシャルの質問はNG
仕事をしているとお客さんから
「ゲイでしょ?」
「男好きなんでしょ?」
と聞かれるのですが、ゲイではないので答えは「NO」です。
僕はこの質問をされるのが一番嫌いで、というのも決めつけて質問しているところがナンセンスですよね。
こういう事を聞く人に限って、
「俺のプレイで反応してたじゃん。」とか
「この体つきは〜」
とか色々言うんですが、だんだん仕事に慣れてくると、目を瞑って自分の好きなAVを再生できるほどになるのです。
だから体の反応は慣れですよね。
どうしてもしつこい場合は、「もしかしたらバイかもしれないっすねー」って言うとわりと納得してくれます。
なんでこの質問が嫌いかというと、もしかして普通の友達のもそういう風に見えてるのかなと不安になるのと、ゲイのイメージって中性的なイメージなので、そういう風に見られるのが嫌だからです。
もう少し違った聞き方をしてくれればこっちも気分よく仕事できるんですけどね。
お客さんの理想を極力壊さないこと
お客さんによっては、boyさんに求めるものが違います。
性欲を満たしたいのか、恋人みたいに一緒にいたいのか、友達みたいな関係を望んでいるのかなど人によって様々です。
お客さんによっては、上のような質問でもはっきり否定して欲しい人と理想を壊しちゃいけない人と色んな人がいます。
僕の場合はいつも中立な返答です。
返事をグレーにすることが多いので、そういうのが好きなお客さんが多かったです。
はっきり意見を言うboyさんの場合は人数は少なくなってしまいがちですが、ずっとこのboyさんを指名するという忠実なお客さんが多い傾向がありました。
要は自分が楽なスタイルが一番です。
お客さんもboyさんの素をみたいという人が結構います。
自分の体を反応させる方法
上でも少し話したんですが、仕事始めたばかりの頃は、体はピクリともしないし、お客さんが悲しんだりするので、「指名が切れちゃうかもしれない!」と悩みましたが、2,3ヶ月で慣れましたが、慣れるまではものすごく大変で、目を開けるとおじさんが!となり萎える。
少し反応するけど、やっぱり萎える。
という事が多かったです。
そこで編み出したのが、感じてるふりして目を閉じるというものでした。
これなら嫌なものを見なくても済むという事に気づき、なんとか反応する身体ができました。笑
今回のことで慣れって大事だなと思いました。
カオスな場所ハッテン場
仕事をしているとよく聞く単語がこの《ハッテン場》という言葉です。
そもそもノンけとして生きていて、ハッテン場という物がなんなのかわからないままでしたが、ウリセンで働き始めて知りました。
簡単に言うとハプニングバーみたいなイメージの場所です。
残念ながらバーというよりもサウナみたいなのですが、かなりすごい場所らしいです。
ハッテン場とは??
簡単に言うとただゲイが抜くために行く場所の事です。
二丁目にも24時間やっているサウナがあるのですが、そこがいわゆるハッテン場です。
浅草にもあるらしいですが、行った事がないため詳しくはわかりませんが。
仕事をしていて、よくお客さんに「ハッテン場って言った事ある?」と聞かれるのですが、男性全く興味がないので行く機会もないわけで、行った事はありませんでした。
店外指名でごく稀にホテルの部屋が取れなくて、ハッテン場で仕事をするなんと事もあったboyさんもいたので、その時に色々聞いたのですが、
大部屋?みたいのがあるらしいのですが、そこは薄暗くなっており、そこで寝ていると手を握られてOKだとそのままするらしいです。
トイレにも秘密があるらしく、男性の小便の便器の脇から手が出てくるという場所らしいです。
ちょっとしたお化け屋敷よりもホラーです。
実際に行ったわけではないので、本当かわかりませんがそんな場所があるそうな。
個室もあるそうで、外からも中が見れるらしく絡んでいるところを覗かれるような場所らしいのですが、ここまで聞くと嘘なんじゃないか?と思ってしまうような場所ですよね。
もしゲイに目覚めていたらハッテン場に遊びに行っていたんだろうなと思います。
抜く事に関しては楽だったんだろうなと思うこの頃です。
新宿二丁目で働くことの罪悪感
新宿二丁目で働くことに対しての罪悪感
仕事をしていくうえで、自問自答する日々もありました。
というのも
「人には言えない仕事」
「正常な感覚じゃない」
「自分に嘘を付きながらしている仕事内容」
など。
将来の事や仕事でたまった愚痴を吐き出せる場所がとても少なくて、ストレスが溜まったときにネガティブに考えてしまい、余計にストレスを抱えてしまい、仕事に行けなくなったこともありました。
どこかで割り切れずにもやもやした感情が残っており、そのせいで仕事をすることをためらっていたこともありました。
どんな仕事でも≪ガス抜き≫は大事です。
ただウリセンのことを言える相手を探すのはとても大変です。
仲のいいboyさんと話してストレス発散したこともありましたが、ただ散財しただけで、なんの解決にもなりませんでした。
あとは本当に信用できるのか?というのも疑問です。
働いてるboyさんの中には様々な人がいます。
親友と呼べるような相手が見つかればいいですが、なかなか難しいですよね。
僕の場合は二丁目に関係のない親友に話しました。
言いふらすことなく、僕の仕事のことを受けて入れてくれて、今も親友です。
良き理解者を見つけるのが、この仕事では大変な部分でした。
それに勝るストレス発散方法や目標があるならそれに越したことはありませんが、弱い時にはこういう考えも出てしまい、「辞めよう」と思ったことも数知れずありました。
今すぐにでもこの悩みを聞いてほしいと思ったときは安いキャバクラに行きそこの女の子に仕事のことを話して、聞いてもらうというのもやっていました。
水商売の子たちは割と理解のある人が多いので、ためらいもなく話してました。笑
仕事で滅入ってしまったらたまには力を抜くことも大切です。
その仕事で働いていることを悔やむのではなくて、今を楽しんでみるのもいいのでは二でしょうか?